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【ADIOS・MIDNIGHT BLUE(ネイビー)】

¥130,000 税込

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2023年8月24日、受注受付開始!


〜アディオス、その凝り固まった革ジャンへの価値観に別れを告げる〜



TEXT by SWEET GENE the GIGOLOCK (GTG PRODUCTS)



GTG PRODUCTSよりゲンザ革ジャンver.2023の登場。



その名は「ADIOS(アディオス)」。



ADIOSは別れの言葉じゃなくて、再び会うまでの遠い約束...そう、まだほんの夢の途中なのかも知れない。



いや、そういう事を言いたいのではない。



固定概念にとらわれ過ぎた現代の革ジャン愛好家に捧ぐ一着。



そうこれは、その固定概念への「ADIOS」、つまりは決別表明と言える。



話が重苦しいな(苦笑)。



ゲンザ革ジャン5作目。昨年の「Davies(デイヴィス)」に続き「ダブル」である。



まず「ADIOS」をパッと見た時に受ける印象は「オーソドックスなロンジャンだな。」であろう。ここでのロンジャンとは「LEWIS LEATHERS」で言うところの「#391 LIGHTNING」系統の「身頃に垂直2つ、水平2つ、計4つのジップポケット、左右合計4本のサイド・アジャスト・ベルト付きU.K.ライダース」を指す。



今回、この「オーソドックスなロンジャン」というフィールド内で、どれだけGTG PRODUCTSらしさが出せるか?そこが大きなポイントとなる...と言いたいところだが、ハッキリ言って「らしさ」を出せるポイントがあるから当モデルのリリースに踏み切っている訳で、「惰性で年ひと型の革ジャンリリース」をしている訳ではない事など、わざわざこの文章を読みに来てくれている方には今更言うまでも無かろう。



ズバリ、この序盤戦でいきなり物申す。「身頃に垂直2つ、水平2つ、計4つのジップポケット」、あれを心底便利だと思って使っている人は居るのだろうか?



ロンジャンを新品で購入し着用した時、恐らく多くの人が「あれ?なんか...もしかして、このポケット...使い勝手、悪い?」と感じたはずだ。いや、厳密に言えば買った瞬間は嬉しくて高揚しているから、何も疑問に感じないだろう。しかし、時が経てば経つほど、不便さを感じ始めるはずだ。



もちろん、ロンジャンを知った瞬間からあのジップ・レイアウトは存在し、脳内に刷り込まれている。要は「当たり前」の存在だ。であるが故に、最早それが便利か不便かなんてどうでも良い話とも言える。これは現代社会における「革ジャンの立ち位置」にも関わってくる。



飛行服から派生しバイク・ウェアとしてのライダース・ジャケットが登場。後にムービー・スターが着用し、反逆のシンボルとして世に浸透。その影響を受けたロック・ミュージシャンが革ジャンを着用する事で、そのファン層にまで拡がり、現在に至る。超ざっと端折って言えば、こんな流れだ。



その「現在」を2023年として話を進める。ロンジャンを着る多くの人が「タウンユース」、すなわち「街着」として着用しているだろう。その場合、「タイトフィット・シルエット」が現代の主流となっているのも至極当然の流れだ。スマートでシャープな雰囲気は現代的でカッコいいのは事実だが、これがあのジップ・レイアウトの不便さに拍車をかける。身頃のタイトさに加え、アームホールや袖のタイトさも大きな要因だ。実際問題、電車に乗った際に吊り革につかまるのも一苦労する。



また、4つのポケットはジップが短く、現代社会の必需品“スマホ”の収納も危うい。腰の水平ポケットには縦に入れるとハミ出し、横向きに入れるには強引な状態となり、瞬時の取り出しには厳しい。胸の垂直ポケットでも角度90度違いでほぼ同じ状況となる。



先に答えを言ってしまおう。当ADIOSにおいてジップ・ポケットの利便性を高める為に何をしたか?



「ポケットの位置を下げる」

「ジップの長さを長くする」



この2点。たった、この2点のみ。

たった、とは言うが、この黄金値を導き出せたのは長年の経験と研究の結果だ(ザ・自画自賛)



野暮ったくならない限界ギリギリの数値を見出すのに30数年かかった。と言っても別にその為に10代の頃から革ジャンを着てきた訳ではないが(笑)



ロンジャンが欲しくなるキッカケは人それぞれかとは思うが、いわゆるロンドン・パンク勢からの影響は大きいだろう。とりわけ「THE CLASH」のJOE STRUMMERとPAUL SIMONONは目を引く。しかし、GTG PRODUCTS的に声を大にして言いたいのは「MICK JONESのロンジャンの着こなしは絶品である」と言う点だ。



ある程度MICKの着こなしを研究して行くと、割りと早い段階で気付く事がある。それは「MICKはロンジャンの縦の胸ポケットに両手、もしくは片手を突っ込んでいる事が多い」という事だ。個人的に、これがカッコよくてたまらない。しかし前述の通り、現行ロンジャンでそのポーズを真似た際「ポケット位置が高い」「ファスナーが短い」という2点から、かなり無理のある体勢となり、腕を痛めたり、ファスナーで手を傷つけたり、なかなかツラい結果となる。



私物の現行ロンジャン、そして中古ロンジャンを改めて検証する中で見出したベストなポケット位置とファスナーの長さをADIOSに反映した。スマホもスッポリ収まり、MJポーズも容易に取れる。MJポーズをみんながみんな取りたいか?という疑問はワイ・エー・ビー・オー、野暮ってもんだ。



話をちょっと変えよう。今回、どうしても出したかった色が「ダークブルー」。一般的には「ネイビー(紺色)」と呼ばれるだろうか?なぜ、その色を出したかったか?それは、やはり「JOE ALCOHOL氏(以下、敬称略)」が着用した、あの革ジャンへのオマージュである。



そう、背中に「JERRY NORAN」とペイントされた、中古のLEWIS LEATHERS #392 STAR LIGHTNINGだ。JOEを象徴する一着であり、「エレクトリックに革ジャン買いに行こう」と自身の曲の中でも唄われ、正にその時、名古屋エレクトリックで入手した一着がそれだ。“中古”と言ったのには訳がある。“VINTAGE”と言うべきところかも知れないが、JOEはそれが「VINTAGEだから買った、気に入っていた」という感覚は全く無かったはず。単純にカッコよくて、値段的にもハマったから買っただけだろう。だから単純に“中古”と表現した。



LEWIS LEATHERS #392 STAR LIGHTNINGをそのままコピーするのは容易だが、それは自分の中で違う。「JOE ALCOHOL

MODEL」を作りたいのとは、ちょっと違う。バンドで言うところの「コピー」じゃない。「カヴァー」がしたい。そこにはゲンザなりのアレンジ、オリジナリティーを盛り込みたい。「復刻品」ではないのだ。



言うならば、大枠で言うとADIOSのデザインは「パッド無し#392 STAR LIGHTNING」となるが、#392 STAR LIGHTNING的要素は残してある。



まず、肩のエポレット風切り替え、その名も「スウィンドル・エポレット(騙し肩章)」。この存在により肩に一つのアクセントが生まれる。発明だ。



そして腰、「キドニーパッド部のステッチ」。中綿は入れていないのでパッドとしての機能性は無い。しかし、このステッチが入るだけで腰部に十分なインパクトを与える。重要なのは、そのステッチ幅。実はこれ、JOE ALCOHOLの#392 STAR LIGHTNING実物から採寸し、ステッチ幅を忠実に再現しているのだ。これを可能にするのはGTG PRODUCTSだけだと自負する。



何気なく「パッド無し#392 STAR LIGHTNING」と記したが、これすなわち、ほぼ「#402 LIGHTNING」となる。「#391

LIGHTNING」の4本のサイド・アジャスト・ベルトが後方に向かうと、それが「#402 LIGHTNING」となる(細かな違いは割愛)。


米英パンク・シーンにおいて「#402 LIGHTNING」着用者は多くはないが、それなりに存在する。その中でも今回GTG PRODUCTS的に最もフォーカスしたいのがMARKY RAMONEである。やはりSchott着用のイメージが強いRAMONESの中で、U.K.ライダースの着用は異彩を放っている。しかも、あのロック系学園ムービーの金字塔「ROCK'N ROLL HIGH SCHOOL」劇中での着用は印象深い。



今回「ADIOS」のリリース日を「8月24日」としたのは、ここに起因する。この映画は1979年の8月24日にアメリカで公開された。そう、来年迎える「ROCK'N ROLL HIGH SCHOOL アメリカ公開45周年」に向けての前祝いとなる。この発売日の由来に気付いた人は、まず居ないだろう(居たら、ゴメン。笑)



劇中ではMARKYのみだが、JOEY RAMONEも同モデルを愛用していた。しかし、ステージでの着用は未だに確認出来ていない(知っている人が居たら教えてちょ)。やはり、上腕部後方にアクション・プリーツの無い同モデルは、マイクを握り、腕を前方に伸ばす体勢が多いJOEYにとって、ステージ向けではなかったのかも知れない。



そして、この映画を観ていて気付いてしまった。MARKYの革ジャンのサイド・アジャスト・ベルトのバックルが丸い形状である事に。という訳でADIOSには文化尾錠(丸バックルの正式名称)を採用した。ややB級扱いされがちなこのパーツに、新たな価値観を見出す良いキッカケだ。ロコバックル(俗称:角バックル)も嫌いじゃないが、個人的には「4つ並ぶとうるさい」とも感じていて、その点、形状的にやや控えめな文化尾錠は4つ並んでもそういった印象は受けない。



上襟の大きさに注目。かなり小さ目。これは前作「Davies(デイヴィス)」の流れをくむ仕様。立たせて良し、寝せて良しのベストな上襟の大きさを導き出した。それが、この大きさである。また、ブラックにおいては裏襟は革を裁ち切りにする事で、芯の茶がのぞく。他にサイドアジャスターの裏革も裁ち切り仕様である。



…と色々書き連ねて来たが、あまり深く考えず、この「ADIOS(アディオス)」に袖を通し、襟を立て、ポケットに手を突っ込み、肩で風を切り街に飛び出そう。いつもと同じ景色も、違って見えるはずだ。



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GTG PRODUCTS

The Vintage Garden

西田皮革

共同製作商品



U.K.STYLE RIDERS JACKET

「ADIOS(アディオス)」



監修は革ジャンの事を1日30時間、年間400日考えている男、GTG PRODUCTSのSWEET GENE the GIGOLOCK、通称ゲンザ。



総合窓口は名古屋屈指、いや全国レベルで見てもこんなワクワクする品揃えは唯一無二、ヴィンテージ U.K.ロックアイテム取り扱いショップ「The Vintage Garden」。



そして製作は、愛知を拠点とする信頼と実績のレザー工房、あの「西田皮革」が担当。言うまでもなくMADE IN JAPAN、絶対的品質を約束する。



この東名3組「がっぷり三つ巴」による共同製作により、究極の「ロンジャン」がこの世に誕生する。



是非、手に取ってその品質、着心地、実用性を確認して頂きたい。



「価格」

BLITZKRIEG BLACK(ブラック)

109,780円(税込)



MIDNIGHT BLUE(ネイビー)

130,000円(税込)

こちらの色の革ジャンの売り上げの一部をJ.A.M.F.およびJ.A.F.C.の今後の運営に使わせて頂きます。



「素材」

国産カウハイド(牛革)



「なめし」

クロムなめし



「仕上げ」

茶芯仕上げ(ブラックのみ)



「サイズ展開」

34,36,38,40

(各寸法はサイズ表をご覧下さい)



「販売方法」

完全受注生産



「納期」

ご入金確認から1ヶ月〜2ヶ月(多少の前後はご了承下さい)



「ご注文方法」

以下の方法にてご注文下さい。

・こちらのご注文フォームからご注文。

・名古屋The Vintage Garden店頭にて直接。



「お支払い方法」

銀行振込のほか、分割払いなども対応可能です。ご注文後にこちらから諸々ご案内致します。



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〜ディテール解説〜



【革(ブラック)】

国産の原皮を国内(姫路)でなめした“純国産”の牛革を使用。クロムなめし。



特筆すべきは、既製品の革ではなく、GTG PRODUCTS用に仕立てた革であるという点。2020年リリース「BRIX」から採用され、GTG PRODUCTSのスタンダード・マテリアルとして確固たる存在を築き上げている。



適度な厚みにより強度を保ちながらも「革ジャンを着ている感」を損なわないギリギリのラインをキープしている。



この革の持つツヤ感、この淫靡な光沢こそがロックンロールだ。



そして更に“茶芯”での仕上げを指定し、着込んでいった時に擦れて芯の茶色がのぞいて来るという、経年変化もお楽しみ頂けること必至。



【革(NAVY a.k.a. MIDNIGHT BLUE)】

“純国産”の牛革を使用。クロムなめし。JOE ALCOHOLの革ジャンに対してのオマージュであり、カラーレザーにおいては非常に着やすい、合わせやすい色として人気のネイビーがGTG PRODUCTSに初登場。



MIDNIGHT BLUEと命名したのは、JOE ALCOHOL AND THE HONG KONG KNIFEの名盤「MIDNIGHT BLUES(ミッドナイト・ブルース)」が由来。革の色味がピリピリした真夜中の西新宿の空気を感じさせてくれる。



2023年4月末からモニター着用しているが、周りの評判も上々。やはりカラー革ジャンは人が着ていると映える。そして着込んでナンボだ。



黒よりハードさが和らぐ分、ある意味「黒より誰でも似合う」のがネイビーだとも言える。



【裏地】

初代ゲンザ革ジャン「SIMON」でも採用のエンジ裏地。U.K.スタイルのライダースにおいて定番とも言える赤系裏地だが、一般的には明るい赤が多い。特にsing-ping(新品)における真っ赤な裏地はカッコいいhang-meng(反面)、実際には派手だ。それを良しとする傾向もあるかと思うが、GTG PRODUCTS的には生産から反性器ほど勃ち、もとい半世紀ほど経ち、歴史を刻んだ状態の革ジャンの裏地を意識した。



【背中のパネル切り替え】

肩ヨークとキドニーパッドの切り替えに関してはオーソドックスなU.K.スタイル(上下3分割)を踏襲。



【両玉縁ジップポケット(胸・腰)】

ボールジップを使用した両玉縁ジップポケットは、U.K.ライダースを代表するディテール。ブリティッ臭pung-pungだ。



【長めのサイド・アジャスト・ベルト】

革製品の経年変化の一つに、革が馴染んで垂れ下がってくるという現象がある。U.K.ライダースにおいては、サイド・アジャスト・ベルトにそれが顕著に現れる。また、中古のU.K.ライダースにおいては、長い期間、サイド・アジャスト・ベルトが垂れた(折れた)状態で積み重ねられて保管されたであろう物を見かける。ADIOSにおいては意図的にサイド・アジャスト・ベルトを長めに設定し、垂れた状態になった時に最も映える完成形になる様にした。



【ポケットの袋布】

白地に黒の水玉生地を採用。カワユス。一見「中学生の時に遊びに行った友人宅で、洗濯機の近くにあった友人のお姉ちゃんのパンティー」、もしくは「俺の妹がこんなに可愛いわけがない系AVに登場するパンティー」を想起するかも知れないが、心配ご無用。ポケットからわざと出して気取っていれば自ずと周囲には「岡田真澄」および「細川俊之」的なフェロモンが漂う特殊な仕組みになっている。



【袖ジップ】

ガゼット(マチ)を排除し、袖まくりがしやすく、リストバンドやブレスレット等が露出しやすいパンキーかつセクシーな仕様。持ち出しを装備する事でジップ(金属)が直接手首(肌)に当たる事を回避し、着心地も重視した。



【内ポケット装備(左右)】

表に存在する4つのポケット以外に、内ポケットを2個装備。現代社会の必需品であるスマホ/携帯電話はもとより、長財布も楽々収納。500mlのペットボトルも収納でき、猛暑日に革ジャンを着用した際の熱中症対策もbang-zeng(万全)となる。※「猛暑日の革ジャン着用」は初心者にはお勧めしません。



【タグ】

この「ADIOS」の為だけに用意されたタグ。全くもって贅沢な一着なのである。MADE IN JAPAN、純日本製である。

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