1/10

2025・新【2トーン袖なしフェイス(SLEEVELESS FAITH)】

¥120,000 税込

予約商品

発送予定:2025年12月下旬 から順次発送

この商品は、発送予定時期が同じ商品とのみあわせて注文することができます。

別途送料がかかります。送料を確認する

この商品は海外配送できる商品です。

2025年9月27日・13ジゴロ・全世界同時受注開始!

~あの日、倫敦で買った革ジャンが令和の日本に蘇る~

2025年9月13日(最終更新:9月27日)

TEXT by SWEET GENE the GIGOLOCK(GTG PRODUCTS)

GTG PRODUCTSが放つ、U.K.スタイル・ダブル革ジャン、その名も「FAITH(フェイス)」。

【まえがき】
GTG PRODUCTSによる革ジャンのリリースが始まり、今季で7年目。別に長く続ける事が目的ではないが、こうして続けられているのは、これを読んでくれている皆様のオカゲ様でヒカゲ様である。ちなみにこのヒー様ギャグ、過去に何度かhong-ningにカマして来たが、結果はスルー。まぁ、そんなもんだろう。

「1シーズン(1年)に1型(モデル)をリリース」して来たので、今季で7型目となる。ダブルのライダースという点で言えば、「Davies」「ADIOS」に続き3型目だ。

実は今回のモデル、今までと決定的に異なる点がある。それは何か?

今までリリースして来たモデルは「誰か」をイメージし企画した物がほとんどだった。もちろんその「誰々モデル」という復刻品的な物ではなく、あくまで「イメージ」「オマージュ」といった感じだ。だが今回の新作には、その「誰か」は居ない?

じゃあ何か?

ズバリ簡潔に言ってしまうと「自分が所有する古着の革ジャンの復刻品」となる。

「なんだ、ゲンザの野郎、遂にネタ切れか?」って?いやいやkang-bengしてくれよ。リリースしたい革ジャンのアイデアは無数にある。ただGTG PRODUCTS的に「1シーズン(1年)に1型(モデル)をリリースし、それを徹底的にプッシュしていく」という方針(というか一人ではそれが限界&性に合っている)があるので、それに則っているという事はご理解頂きたい。

「自分が所有する古着の革ジャン」とは何か?それが今回のメインテーマに掲げている「あの日、倫敦で買った革ジャン」という事になる。

倫敦…これ、すなわちロンドン。そしてLONDON。もうこの響きだけで小生の愚息はもはやビッグベンのごとく天に向かって硬直気味。アナーキー・イン・ザ・陰茎と言ったところか(正確にはジ・陰茎)。

【ゲンザの渡英歴】
私は過去に3度渡英している。せっかくの機会だと思い、パスポートを引っ張り出し渡英歴を辿ってみた。

初渡英が1997年2月15日(帰国は2月22日。222!)。これはロンドンへの強い憧れからのkang-zengプライベート旅行。ここでは旅のリポートは割愛。革ジャンに特化して書くと、古着の革ジャンを2着購入inカムデンタウン。1着はベタなロンジャン。666で言うところの「U.K.ハードコア・モデル」…おっと、奇しくもこれも今回の企画に繋がっている。

もう1着はレディースのLEWIS LEATHERS #391 LIGHTNING。背中に十字架状にスタッズが打たれていた。確か2着とも「全て50ポンド(当時の日本円で約10,000円程度?)」ラックから見つけた。そう、この頃はまだLEWIS LEATHERS等のブランド品もこういったラックに紛れ込んでいた。そういう時代。ちなみに2着とも、もう手元には無い。

2度目の渡英。これが新作「FAITH」の肝となる。2003年4月13日(帰国は4月19日)。22年前。

これは当時働いていたパンクショップ「666」の研修旅行的な渡英。ありがたい事に「666 LEATHER WEAR(オリジナルの革ジャン。現在は日本国内生産)」や「LEWIS LEATHERS」、そして「GEORGE COX」等の工場を見学させてもらった。ちなみに、当時一部では「666とルイスの革ジャンは同じ工場で作られている」という噂があったが、これは間違い。全くの別工場であった。

古着の革ジャンを1着購入。1着だったはず。いや、1着では済まない様な気もするが思い出せないからスルー。で、この1着こそが「あの日、倫敦で買った革ジャン(以下:あの日ジャン)」なのである。

この革ジャンの話は長くなるから、先に3度目の渡英の話を。

2009年1月31日(帰国は2月8日)。これも666勤務時で、ロンドンで行われている展示会に赴くのがメイン目的。まぁ空き時間には当然カムデン等に行き、相棒にエアメールを書いた…のではなく、革ジャンを物色に。しかし日本で空前のU.K.ライダースブーム到来以降の時期の為、この頃には街の古着屋やストールには古着のロンジャンは枯渇状態。要は美味しいところはバイヤーが買い漁った後、という状態。前述の「ルイスが紛れている」なんて事はもうあり得なく、それどころか良い物はもう無かった。そりゃ大枚はたけば、あるところにはあった。事実、レジ後方に掛かっている様な高額革ジャンを日本人と見ては「ルイスあるよ~」と声掛けしてくる、そんな状況。けど、求めているのはそれじゃない。この気持ち、分かるよね?

しかし、そんな状況でもロンドンまで来て革ジャンを買わずに帰るなんて、自分が自分を許さない。この時は古着のパキジャン(名古屋「ELECTRIC」カタログで言うところの「E-TYPE。BURST vol.5の表紙でタカチョーがしょってるのはこの形」。そのフリンジ付き)を1着購入。これももう手元には無い。って、結局この件も話が長くなってしまった(苦笑)。

話を「あの日ジャン」に戻そう。この革ジャン、購入先はカムデンではなかったと記憶。ポートベローでもない。確か「コベントガーデン」の古着屋だった様な気がする(ジ・曖昧)。ダメージもあってか、値段は35ポンド(だったはず。当時の日本円で約7,000円程度?)。タグなんて残っていない。仮に残っていたとしても、特に有名メーカーの物ではなく、いわゆる「ノーブランド」ってヤツだ。

ちなみに「あの日ジャン」デザインは、それほど多くの着数が生産されていないと推測。というのも、日々「革ジャンパトロール」を欠かさない私ゲンザ刑事(デカ)ですら他に同デザインの現物を見た事が無い。着ている人をネット含め見かけた事も無い。過去に2度、中古革ジャンを扱う店(1軒は東京。1軒は大阪)のブログで見た事があるのみだ。

結局のところ、過去3度渡英し数着革ジャンを買うも、いま手元にあるのはこの1着「あの日ジャン」のみ。それは何故か?それは単純に「気に入っているから」という事になる。

「じゃあ黙ってそのお気に入りの古着を着ていれば良いじゃないか?」って?まぁ、ある意味それは正論だ。しかし、GTG PRODUCTSにおける革ジャンリリースは私ゲンザにとっての「終活」でもある。これまでリリースした革ジャンに関しても全て、今まで得た知識や経験で「良い革ジャンを後世に残す」という理念がある。そう、これは残すべき一着なのである。

ちなみに「GTG PRODUCTS」のGTGには「GENERATION TO GENERATION」、そう「俺からお前に次の世代へと」という、正に「NOW AGAIN」な意味合いも含まれている。

実は「GTG」はトリプルミーニング。残りの2つ、まず1個は「GENE THE GIGOLOCK」。まぁこれがメイン。

そしてもう1つは「GET THE GLORY」。「この革ジャンで栄光をつかもうぜ!」ってな鼻息荒い系ではなく、「HAVE SOME FUN TONIGHT」、そう「楽しもうぜ!」の方だ。

単純に「古着がボロくなって来たから同じデザインで新調したかった」という個人的欲求もある。これは前にもどこかで話した、書いたかも知れないが、個人的革ジャン嗜好として「古着より新品、現行品をガシガシ着る」というのが好きだ。もちろん古着には古着の魅力があるし、それも大好き。ただやはり裏地やファスナー布など、ダメージが気になってしまうのも事実。だから今回の企画意図は「ガシガシ着られるあの日ジャンの製作」とも言える。

念の為に言っておくが、「ズバ」で残すつもりは無い。長年革ジャンを着てきた、見てきた経験から、非機能的な部分は見直し、修正。見た目が良くない部分も見直し、修正。これによって「機能的で見た目も良い革ジャン」へと再生される。

ここからは「あの日ジャン」から「FAITH」への3大修正ポイントをご紹介しよう。

【ポイント①・身頃のポケットの位置】
あの日ジャンのポケット位置は総じて高過ぎ。非常に使いづらい。特に胸のポケットは、ほぼ使用不可。まぁ、この無意味感も嫌いではないが(笑)。

まず4つとも下げた。そして左胸ポケットに注目。あの日ジャンのままであれば、それぞれ左右から手を差し込む方向のポケットだが、左胸ポケットのみ斜めの角度にし、GTG PRODUCTSで言うところの「Davies」、LEWIS LEATHERSで言うところの「#441 CYCLONE」と同じ仕様にした。50代向けに言えば「schott 618」が分かり易いだろうか。

これによって、このポケットには上から縦方向に物が入れられる様になり、スマホ等使用頻度の高い物を収納するのに最適なポケットとなった。

いわゆるロンジャンの身頃のポケットは「胸ポケット→ほぼ垂直」「腰ポケット→水平」がオーソドックスな配置ではあるが、稀にFAITHの様に「左胸のみ斜め」や、さらには「左右が逆ハの字」の物も(多くはないが)存在する。

【ポイント②・袖ジップポケットの角度】
写真でご覧の通り、「あの日ジャン」もそうだが、大体これ系の革ジャンの袖ジップポケットは「上腕部で垂直気味」が多い。デザイン的には嫌いじゃない。

ただ、この角度ってポケットとしての使い勝手はどうだろう?やはりFAITHの様な角度の方が実用的だ。そもそも、このポケットって本当に使うか?という疑問はここでは言いっこ無しだ。左胸ポケットと同様の角度になる事で、全体的な統一感が出ている(と思うのは私だけ?)。

【ポイント③・襟を最小化】
特筆すべきは上襟。革ジャン史上最少レベル。はっきり言って一般的なシングル革ジャンの襟より小さい。これによって、襟を立てての着用でも大袈裟な印象は軽減し、かつ、首元や肩への負担が少ない為、「肩こり」等の症状も和らぐ。

これに関しては「襟の大きさ」はもとより、「襟腰/台襟」の無い/低い、やや簡略化された平面的な襟故の偶然の産物とも言える。簡単に言うと「首に当たる部分が低いから楽」なのである。

大きなポイントとしては、これら3つが挙げられる。それ以外の変更はデザインというよりディテールの範疇でのポイントとなる。

【ネーミングについて】
今までリリースしたゲンザ革ジャンとの違いはモデル名にも表れている。「誰か」を意識していた今までは「人名」風のモデル名がほとんど。「TONY」とかね。で、今回突然「FAITH(信念)」。どうしちゃったの?なんて言わないでね(笑)。何かの決意表明感があるが、決意はZUTTOある。まぁ平たく言ってしまえば「覚えやすくて響きがカッコいい」という理由で命名。商品名なんて覚えやすくてナンボかと。

と言いつつ、ダブルミーニングで裏の理由も存在する。知っている人は知っているが、パンクショップ「666」、これは店名であり、会社名としては「株式会社フェイスインターナショナル」。そのフェイス勤務時に行ったロンドンで買った革ジャンが事の発端になっている事から「フェイス」。ちなみに会社名のフェイスは顔の「FACE」。よって意味合いは異なる。

【スリーヴレス(袖なし)リリース】
今回特筆すべきはスリーヴレスの登場。遂にこの時が来た。「ハードコア・パンク」「サイコビリー」「バイカー」、そして「GANG ROCKER」界隈ではお馴染みであろう「袖なし革ジャン」。しかし、それらの濃い口な着こなしにはマッチするものの、あっさり系の着こなしにはやや難易度が高い。「あっさり系の奴は袖なし革ジャンを着ない」というそもそも論にぶち当たるのも事実だが、そこは強引に突破し、話を続ける(強引g my way)。

個人的に無性に欲しくなり、サンプル製作。で、実際着用してみた感想としては「あれ?意外とあっさりイケるな」だった。過去に何度か所有した事もあったが、どうも浮いてしまう感じがあったが、袖なしFAITHは初めて(袖は無いが)袖を通した瞬間から、いきなりしっくり来た。これは小ぶりな襟によるところが大きいだろう。

ちなみに個人的ベスト袖なし革ジャニストは「GARY(THE EXPLOITED)」。しかもU.K.黒白2トーン。マジで痺れる。今回黒白2トーンで袖なしFAITHを作ったのはGARYインスパイア系に他ならない。

【新色「ファルコン・ホワイト」】
今回、初登場となる新色「ファルコン・ホワイト」。「何それ?」と言われればそれまでだが、私ゲンザが愛用するギター、グレッチの「ホワイト・ファルコン」に由来する。ほぼ新品で買ったそのギターも今や30年選手。数々のライヴ、スタジオ、レコーディングでの使用。また日常でもケースにしまわず部屋に出しているため、その長年の積み重ねでそのボディーはアイボリーに。ある日スタジオで「Sleeveless FAITH」を着用しホワイト・ファルコンを背負って鏡を見たところ、その色味がkang-zeng一致。この瞬間、新色の名称を「ファルコン・ホワイト」と決めた。まぁ、いちいちこういう事を言いたいだけなのは、そろそろ皆さんもお気付きだろう。

【現代のU.K.ライダース市場へのささやかな抵抗】
なんだかんだ言って「LEWIS LEATHERS」や「666」がメインストリーム。であるが故に「ロンジャン=#391ライトニング(666ではLJM-1系統)のデザイン」というのが強過ぎる。

音楽寄りで言えば、やはりTHE CLASHのメンバーが着用していたイメージが強く、着こなし的にも取っ付きやすさがあるのも事実。日本国内で、その人気は絶対。王道中の王道。事実、私もそうだった。「あの日ジャン」の様なB級?亜流?な「ちょっと違う系」を自分の中から排除し、「ライトニングこそがロンジャンだ」と思っていた時期もあった。その証拠に「あの日ジャン」のサイド・アジャスター・ベルトには元々「文化尾錠(丸バックル)」が付いていたのに、わざわざ「ロコバックル(角バックル)」に付け替えた。逆に、今となっては「文化尾錠」に戻したい気分だが、まぁわざわざそれはしない(笑)。

けど、今はどうだ?むしろ「ちょっとB級」「やや亜流」くらいがベストに感じる自分が居る。そしてそれをGTG PRODUCTSから形にし、リリース。

ロックやパンクが好きになり、その影響下で革ジャンを着る。そもそもこの時点で革ジャンが制服化しているのも事実。人と違っていたいと思いつつ、人と同じ事をしている矛盾。だから、せめてもの抵抗?持ち前のあまのじゃく?から亜流なデザインが今の自分にフィットしているのかも知れない。決して隙間産業的に狙っている訳ではないのだ。

【ジ・あとがき】
とまぁ色々書いてきた。いくら書いても書き足りない。けど、キリが無いからやめよう(笑)。

今や色々な事が簡略化(ショートカット)されがちなご時世。こんな単なる革ジャン好きのおじさんの駄文なんて、この世で最も無駄な存在だろう。けど、そんなこの文章を、ここまでお読み頂いた事に感謝し、今回も自信たっぷりな一着を、皆さんにもこうやって紹介出来る日が訪れた事を嬉しく思います。

【追伸】
私の革ジャン師匠「松尾英治」氏が2025年5月に亡くなった。666時代の上司というだけでは留まらず、様々な事を教わった。今自分がこうしてオリジナルの革ジャンを企画する中で、かなりの影響があり、実際に反映されているディテールもある。松尾さんが居なければGTG PRODUCTSも存在していなかった。本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りします。

以上
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〜以下、ご注文方法など〜

GTG PRODUCTS
The Vintage Garden
西田皮革
共同製作商品
U.K. STYLE LEATHER JACKET
「FAITH(フェイス)」

監修は革ジャンの事を1日30時間、年間400日考えている男、GTG PRODUCTSのSWEET GENE the GIGOLOCK、通称ゲンザ。

総合窓口は名古屋屈指、いや全国レベルで見てもこんなワクワクする品揃えは唯一無二、ヴィンテージ U.K.ロックアイテム取り扱いショップ「The Vintage Garden」。

そして製作は、岐阜〜愛知を拠点とする、信頼と実績のレザー工房、あの「西田皮革」が担当。言うまでもなくMADE IN JAPAN、絶対的品質を約束する。

この東名3組「がっぷり三つ巴」による共同製作により、「史上最強のU.K.シングル革ジャン」がこの世に誕生する。

是非、手に取ってその品質、着心地、実用性を確認して頂きたい。

「価格」
※ブラック×ファルコン・ホワイト(もしくはオフ・ホワイト)の2トーン
120,000円(税込)

※ブラック単色での製作も可能です。
115,000円(税込)

「素材」
国産カウハイド(茶色の牛革)

「なめし」
クロムなめし

「サイズ展開」
34,36,38,40 
※ご注文時にご希望のサイズを「備考欄」に記載下さい。

34:胸囲95  肩幅42 着丈・後59 着丈・前61 裾囲87

36:胸囲100 肩幅44 着丈・後60 着丈・前62 裾囲92

38:胸囲105 肩幅46 着丈・後61 着丈・前63 裾囲97

40:胸囲110 肩幅48 着丈・後62 着丈・前64 裾囲102

(多少の誤差はご了承下さい)

  • レビュー

    (4)

  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥120,000 税込

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品